ピ、ピピ、ピピピィ〜〜〜〜〜〜!
 
小型宇宙艇に飛び込んできたピーちゃんの声に驚いて、内蔵の太陽電池で充電していた
クリス大佐も、ぐったりして動けない星姫様ポッポ・コバト少佐も、ハッとしてふりむきます。
 
ピ!ピ!ピピッ・・・・
 
「エッ!大怪獣だポッポ!?それにこの子は・・・」
ピーちゃんの必死の説明に応えるポッポ・コバト少佐の声を聞き、クリス大佐は小型宇宙艇の
破孔に立って、直ちに周囲の警戒を始めます。
 
「ひとまず、追跡されてはいないようね」
クリス大佐は警戒を続けながら、その場で充電を続けます。
 
 
び、びえ、、
 
ポッポ・コバト少佐に傷の手当を受けると、神々しい謎の人物は震える声で
感謝を伝えているようです。
 
「安心するポッポ。傷は浅いポッポ」
テレパシーで気持ちが通じたポッポ・コバト少佐は、包帯を巻きながら応えます。
「あなたの声はびえ、って聞こえるからびえちゃんと呼んでもいいポッポ?」
 
頷くびえちゃんは、手当てを受ける間もずっと、傍らのピーちゃんの手を握って
はなそうとしませんでした。
 
「あ、これ桃とオレンジの中間っぽい味で超おいしいね!」
いつの間にか起き上がった星姫様は、先ほどまでびえちゃんが抱えていた果物
(らしきもの)をむしゃむしゃと食べていました。
 
(この子も、あの実を集めてたところだったっピ・・)
後で自分がたくさん集めてきて、びえちゃんたちにお腹いっぱい食べてもらおう
と、ピーちゃんは固く心に決めました。
 
 
 
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