「わかったぴょん・・・もとにもどしてあげるぴょん!でも、その前に
チョットだけ、はなぴょんのオモイデ話をきいてちょうだいぴょん。」
そういう、はなぴょんの声が終わった瞬間、ぽぽりんの目の前を
ハテシナイ宇宙空間が覆いつくしました。
「おお?これはイッタイどうしたことぢゃ?」
そばにいたはずのやどらんや潤子ちゃんは、かき消すように影も形も
ありません。
「そうぢゃ、はなぴょんの『オモイデ話』!ここははなぴょんのキオクの
中の世界なんか?これははなぴょんが、ジッサイ体験した状況ぢゃと
いうんか?」
こたえる声はありません。
ぽぽりんは星のカケラに乗って、どことも知れない空間を漂っています。
比べるものがないので、止っているのか超スピードで動いているのか
知る方法すらありません。
「・・・気がつくと星のカケラに乗って、旅をしちょった。旅かどうかは
わからん・・・ぢゃが、ワシはナゼカ行かねばならない焦燥に駆られ
ちょる!どこへ、なのかは知らんけど、行く以上これは旅ぢゃ!
これがはなぴょんの体験なら、はなぴょんはウマレツキのヴォイジャー
といえるかもしれん・・・ シカシ、それにしても・・・」
ぽぽりんは、廻りの何もない空間のハルカカナタの星々を透かすように
見ながら、つぶやきました。
「なんというヒトリボッチ度ぢゃ!」
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