「そうだぴょん!」
「うさぴー少佐、
何かいい考えがうかんだの?」
量産型重力刀を、トリス大佐たちに地球艦
隊へ持ち帰ってもらう
方法を考えていたうさぴー少佐は、不意にそういうと、ぴょんとひと
跳ねして通路を駆け出しました。
「ボクらの服って宇宙戦闘服だし、星姫さまと同じように、
ヘルメッ
トをかぶれば宇宙空間に出られるぴょん。連絡がつかなくても、
エアロックを開いて、直接トリ
ス大佐に重力刀を渡すんだぴょん!」
「え~!! うまく渡せるかなあ、、」
「うを!?こんどは何ぢゃ??」
彗星丸と並んで、出入口のエアロックのすぐ後ろを突撃艇で
進んでいたトリス大佐とぽぽりんは、突然彗星
丸の扉が開い
て、はっつぁんが
支えるユウ中佐が
支えるうさぴー少佐が、
扇を盛んに揺
らし始めたのを見て、目を丸くして驚きました。
「おおお・・ これは、ブレー
メンの音楽隊かの?」
「あ、ぽぽりん!うさぴー少佐か持ってる扇、ひょっとして・・」
「たった今、星姫さまがかざし
ちょる扇と同じものぢゃ!!」
うさぴー少佐たちが、万能扇子を手渡そうとしていることに
気づいたトリス大佐たちは、ゆっくりと彗星丸のドアに近づい
ていきます。
「うさぴー少佐、がんばって!」
ユウ中佐のことばに、うさぴー少佐がうなずきます。
「うん。ぽぽりん氏、トリス大佐、この扇をたのむぴょん!」
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